Azure Container Apps料金比較|Consumption・Dedicated・スケールの計算

Azure Container AppsのConsumptionとDedicatedの料金構成を比較するイメージ ITスキル実務

確認日: 2026年8月28日
対象: Azure Container AppsのConsumptionとDedicatedを、スケール・トゥ・ゼロと定常稼働で比較する人
注意: Azureの単価はリージョン、契約、Savings Plan、ワークロードプロファイルで変わります。公式料金ページと請求画面を最終確認に使ってください。

Consumptionは使った分だけ、Dedicatedは専用だから高い。大まかな理解は合っていますが、Dedicatedはアプリ単位ではなくワークロードプロファイルのインスタンス単位で課金されます。ConsumptionにもCPU、メモリ、HTTPリクエストの無料枠と、最小レプリカを置いたときのアイドル料金があります。1つのアプリの月額ではなく、環境、プロファイル、レプリカ、周辺サービスまで同じ表に置く必要があります。

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ConsumptionとDedicatedの違い

比較軸 Consumption Dedicated 向く判断
課金単位 レプリカのvCPU秒・GiB秒・GPU秒、HTTPリクエスト ワークロードプロファイルのインスタンスと管理費 変動負荷か定常負荷か
スケール スケール・トゥ・ゼロが可能 プロファイル単位でスケール。専用プール アイドル時間と起動時間
無料枠 180,000 vCPU秒、360,000 GiB秒、200万HTTPリクエスト/サブスクリプション/月 Consumptionの無料枠をそのままDedicatedへ適用しない 契約・プラン別に確認
アプリ数 アプリの実使用量で課金 1プロファイルへ複数アプリを配置可能 共有率と分離要件
追加機能 VNet、ログ、他Azureサービスは別 Private Endpoint、計画メンテナンスなど管理費が別の場合 ネットワーク・運用費

Microsoft Learnの公式請求ガイドは、ConsumptionをvCPU秒・GiB秒・HTTPリクエストで、Dedicatedをプロファイルの割り当てインスタンスで計算すると説明しています。新しいワークロードプロファイル環境では両方を使えます。アプリを一つだけ動かす環境と、複数アプリを共有する環境では、同じDedicatedでも実質単価が変わります。

Consumptionの月額を計算する

Consumptionの式は、max(総vCPU秒−180,000、0)×CPU単価+max(総GiB秒−360,000、0)×メモリ単価+max(HTTPリクエスト−2,000,000、0)×リクエスト単価です。GPU、マネージドJava、ログ、ネットワーク、他のAzureサービスは別に置きます。レプリカ数が増えると、同じ時間でも割り当てリソースが増えます。

0.5 vCPU、1GiBのレプリカが月20日、1日8時間、2つ動く例を考えます。稼働時間は20×8×3,600×2=1,152,000秒です。vCPU秒は0.5×1,152,000=576,000、GiB秒は1×1,152,000=1,152,000です。無料枠を引くとCPUは396,000秒、メモリは792,000GiB秒が課金対象です。単価をそれぞれp_cpu、p_mem、リクエスト超過をqと置き、396,000p_cpu+792,000p_mem+qで計算します。

HTTPリクエストが月500万なら、超過は300万です。公式料金ページで表示されたリクエスト単価をrドル/100万と置くと、3rを加えます。単価はリージョンと契約で変わるため、p_cpu、p_mem、rを公式表から転記します。無料枠を使い切ること自体が目標ではありません。使い切ったあとも許容できる請求かを確認します。

スケール・トゥ・ゼロとアイドル料金

レプリカが0なら、Consumptionのリソース消費料金は発生しません。最小レプリカ数を1以上にすると、リクエストを処理していない時間にアイドル料金が適用される場合があります。アクティブとアイドルでは単価が違うため、単純に「常時1レプリカ×730時間」と置くのではなく、CPU使用率、受信バイト、処理中かをログで分けます。

最小レプリカを1にしたAPIを、月730時間、0.25 vCPU、0.5GiBで維持する例では、アイドル時間と処理時間をそれぞれ計測します。アイドル率90%なら、アイドル単価で657時間、アクティブ単価で73時間を掛ける式です。スケール・トゥ・ゼロへ変更できればリソース料金は下がりますが、コールドスタート、接続再確立、キュー滞留、可用性への影響をテストします。

Health probeはHTTPリクエスト課金の対象外です。外部からのリクエストだけが課金対象で、Container Apps jobsはIngressを持たないためリクエスト料金が適用されません。Web APIと定期ジョブを一つの数字にまとめず、アプリとジョブを別シナリオで試算します。

Dedicatedをプロファイル単位で考える

Dedicatedでは、プロファイルを構成するインスタンスの数、CPU・メモリ、管理費が中心です。アプリごとに課金されないため、1つのD4プロファイルへAPI、バッチ、管理画面を載せれば共有できます。一方、環境分離、異なるスケール、障害ドメイン、機密データの境界が必要なら、プロファイルや環境が増えて固定費も増えます。

3つのアプリを、Dedicatedの2インスタンスへ配置する例では、1インスタンスの月額をd、管理費をmとすると、2×d+mです。アプリ数が1つでも3つでも、プロファイルが同じなら基本のインスタンス費は変わりません。逆に各アプリへ専用プロファイルを作ると、dをアプリごとに掛けます。定常負荷と共有率を測ってから専用範囲を決めます。

Dedicatedは高いとは限りません。24時間の定常負荷や、起動遅延を許容できない処理では、Consumptionのアクティブ秒を積み上げるよりプロファイルを共有した方が予測しやすい場合があります。Savings Planや予約を使う場合は、コミット期間、リージョン変更、スケールアウト、契約終了の条件を確認します。

ネットワーク・ログ・イメージの費用

Container Appsのリソース費用に、VNet、Private Endpoint、NAT Gateway、Application Gateway、Azure Firewall、Load Balancer、Log Analytics、Application Insights、Container Registryを加えます。イメージの取得元が別リージョンや外部レジストリなら、転送費も発生し得ます。起動回数が多い短命ジョブは、イメージのPull、ログ量、ストレージを見落とさないようにします。

ログのstdout・stderr、スケールイベント、Dapr、メトリクスを全量保存すると、アプリの実行費よりLog Analyticsの取り込み・保持が大きくなることがあります。Azureデータ転送料金Blob保存層料金Cloud SQL計算のように、実行・保存・転送・監視を分離した表へ戻します。

データ・権限・セキュリティ

Container AppsのManaged Identity、ACRのPull権限、Key VaultのSecrets、環境変数、Daprの通信、Ingress、内部環境、Private Endpointを確認します。Dedicatedを選んでもアプリが自動で非公開になるわけではありません。公開Ingress、カスタムドメイン、TLS、WAF、ネットワーク制御を別途設計します。

コンテナイメージ、ログ、環境変数、ボリュームには秘密情報と個人情報が入り得ます。イメージのタグ固定、脆弱性スキャン、最小権限、ログのマスキング、保存地域、バックアップ、削除証跡を決めます。Revisionを削除しても、レジストリ、ログ、ストレージ、Key Vaultのシークレットは残ります。

契約・停止・削除の手順

  • Consumption/Dedicated、環境種別、ワークロードプロファイル、リージョンを記録する
  • vCPU秒、GiB秒、GPU秒、HTTPリクエスト、アイドル、ジョブを別集計する
  • Dedicatedの管理費、インスタンス数、共有アプリ、Savings Planの期間を確認する
  • VNet、Private Endpoint、NAT、Firewall、ログ、Registry、DNSを周辺費として足す
  • 停止前にRevision、Secrets、イメージ、ログ、ストレージ、バックアップを確認する

アプリのレプリカを0にしても、Dedicatedプロファイルや管理費が残る場合があります。環境を削除する場合も、Container Registry、Log Analytics、Key Vault、DNS、バックアップは別リソースです。復元が必要なデータをエクスポートし、権限を回収してから最後の削除を行います。

公式料金で最終比較する

Azure Container Apps公式料金でリージョン・契約・Consumptionの単価を確認し、Microsoft Learn公式請求ガイドで無料枠、アイドル、ジョブ、Dedicatedの課金単位を確認します。プランの性質はContainer Apps公式プラン説明で読み、既存のAzure Container Apps料金記事と今回の比較を照合してください。負荷の波、共有率、停止条件、データ保護を同じ計算表へ置いたとき、ConsumptionとDedicatedの差が判断できます。

参照:Azure Container Apps公式料金Microsoft Learn公式請求ガイド(2026年8月28日確認)。単価と無料枠はリージョン、契約、更新で変動します。

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