対象: Docker DesktopとDocker Hubを個人・チーム・企業で使うときの料金と商用利用条件を確認したい方
公開情報整理: Docker公式価格表、Pricing FAQ、サブスクリプション管理・Organization管理ドキュメントを確認
更新日: 2026年8月11日
注意: 表示価格はUSDで、年払い・月払い、税、地域、Build CloudやTestcontainers Cloudの従量利用で変わります。購入画面の請求額を最終確認してください
Dockerは「無料のコンテナ技術」と紹介されがちですが、Docker Desktopを会社で使えるかは、従業員数と売上、教育・個人利用かどうかで決まります。さらに、Docker Hubのイメージ、Scoutの脆弱性分析、Build Cloudのビルド時間を同じ料金だと思うと、上限超過で見積もりが崩れます。
ここではPersonal・Pro・Team・Businessを、席数、商用ライセンス、含まれる利用枠、追加消費、解約とデータ持ち出しに分けます。実際の開発速度や安全性を保証するものではありません。組織のライセンス責任者を決めてから購入してください。
Dockerの4プランと表示価格
| プラン | 月額表示(ユーザー) | 公式の位置づけ | 商用利用の注意 |
|---|---|---|---|
| Personal | 0 USD | 個人、教育、非商用OSS、小規模企業向けの基本ツール | 従業員250人未満かつ年間売上1,000万USD未満の商用利用など、条件を両方満たす必要がある |
| Pro | 月払い11 USD/年払い9 USD | 個人プロ向け。Docker Desktop、Build Cloud、Scoutなど | 大きな企業での商用利用に必要。上限を超える機能は追加消費 |
| Team | 月払い16 USD/年払い15 USD | 小チームの共有、管理、組織機能。最低ユーザー数は1 | 有料機能へアクセスする認証ユーザーを席数に含める |
| Business | 24 USD/ユーザー/月 | SSO、SCIM、制御、コンプライアンスを求める企業向け | Sales相談や請求書払い、地域・契約条件は注文書で確認 |
公式価格表は年払いと月払いの切り替えでPro・Teamの単価を表示します。例えばTeamを8人で年払いなら15×8×12=1,440 USD、月払いなら16×8×12=1,536 USDが単純な年間目安です。税、為替、既存契約の更新、追加消費は含みません。Businessは価格カードが24 USD/ユーザー/月と表示されますが、請求書・Sales契約の条件を含めて最終画面で確定します。
Personalを使える企業条件は「従業員数」と「売上」の両方
DockerのFAQと利用規約では、Docker Desktopを有料契約なしで使える小規模企業を「従業員250人未満かつ年間売上1,000万USD未満」としています。どちらか一方でも超える企業はPersonalの条件から外れます。政府機関、教育機関、個人、非商用オープンソースなど別の無料条件もあるため、自社の法人区分と利用目的を確認します。Docker Engineなどオープンソース部分の利用と、Docker Desktopのライセンスは分けて判断してください。
無料のDocker Hubにも、認証済みPersonalユーザーのイメージ取得は100回/時、未認証はIPあたり10回/時という制限があります。ProはDocker Hubの無制限取得、Team・Businessは組織管理とより高い利用枠を含むため、CIで頻繁にpullするかどうかが料金判断の分岐です。
Build Cloud・Scout・Testcontainers Cloudは含まれる枠を確認
| プラン | Build Cloudの含まれる時間 | Testcontainers Cloud | Scout連続分析 |
|---|---|---|---|
| Personal | 有料サービスは7日トライアル等 | 7日トライアル等 | 1リポジトリ |
| Pro | 200分/月 | 100分 | 2リポジトリ |
| Team | 500分/月 | 500分 | 無制限リポジトリ |
| Business | 1,500分/月 | 1,500分 | 無制限リポジトリ |
含まれる分数はプラン全体の利用枠で、ジョブ数やユーザー数と同じではありません。使い切った後は新しいビルドが止まる場合があり、追加分は従量課金です。Docker FAQは、BusinessでBuild CloudとTestcontainers Cloudの追加分を購入できると説明しています。CIのピーク時間、キャッシュ、不要な再ビルドを計測してから上位プランを選びます。
席課金は「許可されたユーザー数」で決まる
Dockerは、有料プランに含まれる製品や機能へアクセスする権限を持つユーザーを有料サブスクリプションに含めるよう案内しています。実際に毎日使った人数ではなく、組織で認証を許可した人数を基準に席数を揃えます。Teamは最低1ユーザーからですが、開発者、CI管理者、イメージ管理者を個別に数え、共有アカウントで席を減らさないことが監査上も重要です。
更新・ダウングレード・データ持ち出し
- Docker HomeのBillingでは、契約種別、更新周期、利用状況、キャンセル操作を確認できます。月次・年次のどちらかと次回更新日を台帳に記録します。
- 組織のダウングレードを請求サイクル途中で行っても返金されないとFAQにあります。不要な席を外すだけではその期間の請求が減らないため、更新前に人数を整えます。
- Team・Businessで25ユーザー以上なら、年額の請求書払いをSalesへ相談できます。カード払いと契約書払いで請求日・税の扱いが変わることがあります。
- 契約変更前に、Docker Hubのプライベートリポジトリ一覧、メンバーCSV、イメージのタグ、CIのアクセストークンを棚卸しします。トークンをイメージへ埋め込んだまま公開しないでください。
サブスクリプション管理で更新とキャンセルを確認し、OrganizationリポジトリのCSVエクスポートを実行します。レポジトリの実体(イメージ)は別に保存・再構築手順を用意し、CSVだけで復元できると思わないことがポイントです。
向いている人・向かない人を90日で試す
| 向いている人 | 向かない可能性がある人 |
|---|---|
| Docker DesktopとHubを同じ組織で管理し、CIの利用量を測れる | 個人学習だけなのにBusinessの管理機能を先に買う |
| 従業員数・売上条件と有料席の対象者を説明できる | Personalを会社全体の商用ライセンスとして扱う |
| イメージ、メンバー、トークンを定期的にエクスポートできる | 解約時にリポジトリの所有者と再構築方法が決まっていない |
最初の30日はPersonalでDockerfile、Hubの公開範囲、pull回数を確認します。31〜60日目にProまたはTeamを一部の開発者へ割り当て、Build Cloud・Scout・Testcontainers Cloudの実測を取ります。61〜90日目に席数、CIピーク、SSO/SCIMの必要性、解約時のエクスポートをレビューします。数字が説明できた段階で、Docker公式価格表の購入へ進んでください。
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