対象: Gemini APIでチャット、検索連携、画像・音声処理を試す開発者・企画担当者
この記事で分かること: Free/Paid/Enterprise、モデル別トークン単価、Batch・キャッシュ・Groundingの予算計算
公開情報整理: Google AI for Developers公式料金ページを2026年8月11日に確認。価格はUSD、1M tokensまたは検索回数などの単位です
更新日: 2026年8月11日
注意: 無料のAI Studioと有料APIのデータ条件は同じではありません。税、地域、クォータ、請求画面を申込み前に最終確認してください。成果保証や体験談はありません。
Gemini APIの料金は「モデル×処理方式×トークン量」で決まります。開発初期はFreeで入力・出力トークンを測り、公開アプリへ進むとPaidの請求アカウントへ移します。待てる一括処理ならBatch、同じ指示を繰り返すならContext caching、検索根拠が必要ならGroundingを別行で見積もるのが基本です。
無料枠はAI Studioへのアクセスと一部モデルの無料入出力を含みますが、公式ページは無料利用のコンテンツがGoogle製品改善に使われる条件を示しています。Paidでは高いレート制限、キャッシュ、Batch、上位モデルへ進め、コンテンツは製品改善に使われない表示です。機密データを無料キーへ送らない判断が最初の節約になります。
主要モデルの料金を1Mトークンで比べる
| モデル・方式 | 入力 | 出力 思考トークンを含む | キャッシュ・補足 |
|---|---|---|---|
| Gemini 3.5 Flash Standard | $1.50/1M | $9.00/1M | キャッシュ入力$0.15/1M、保存$1.00/1M tokens・時間 |
| Gemini 3.5 Flash Batch | $0.75/1M | $4.50/1M | Standardの半額。キャッシュ入力$0.075 |
| Gemini 2.5 Pro Standard・200K以下 | $1.25/1M | $10.00/1M | 200K超は入力$2.50、出力$15.00 |
| Gemini 2.5 Pro Batch・200K以下 | $0.625/1M | $5.00/1M | 200K超は入力$1.25、出力$7.50 |
| Enterprise | 個別見積 | 個別見積 | 専用サポート、セキュリティ・コンプライアンス、Provisioned throughput、使用量割引は営業へ確認 |
単価はリクエストの入力と出力を分けて掛けます。たとえばFlashで、入力2M、出力0.2M、キャッシュ入力0.5Mなら、標準料金の概算は 2×$1.50+0.2×$9+0.5×$0.15=$4.575 です。実際はモデル、コンテキスト長、再試行、ツール、税、為替で変わるため、請求額の保証ではありません。
Gemini 2.5 Proは入力が200Kトークンを境に二段階になります。長いPDFや議事録を一度に送ると単価帯が変わるため、分割、要約、キャッシュのどれが適切かを実測します。Documentモダリティは画像トークン相当で課金される公式注記もあるので、PDFをテキストだけの見積もりにしません。
Batch・Flex・Priorityを用途で分ける
| 方式 | 料金と性質 | 向くケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Standard | 通常の入力・出力単価 | 画面応答、対話、即時判定 | ピーク時のレート制限を確認 |
| Batch | モデルによりおおむね50%引き。非同期 | 夜間分類、要約、埋め込み | Free tierでは利用不可の表示。完了時刻を待てる処理に限定 |
| Flex | 低い単価帯で処理する方式 | 遅延を許容できる大量処理 | 現行モデル・提供地域・レート制限を料金ページで再確認 |
| Priority | 高い単価で優先処理 | レイテンシーを重視する本番 | 通常料金との差を月間リクエストで試算 |
Batchは入力と出力の単価を半分にできますが、対話画面の待ち時間を解決しません。FlexとPriorityは安さだけでなく、遅延と予算の交換です。無料からPaidへ移す前に、同じ入力をStandard・Batchで処理し、完了時間、エラー再送、月間上限をログに残します。
検索・音声・画像は追加料金として計算
Gemini 3系のGrounding with Google Search/Mapsは、月5,000プロンプトまで共有の無料枠があり、超過後は検索クエリ1,000回あたり$14です。1つのリクエストが複数クエリを発生させることがあり、取得コンテキスト自体は入力トークンとして課金されない一方、Geminiのモデル料金は発生します。
| 機能 | 公式表示の例 | 予算の置き方 |
|---|---|---|
| Gemini 3.1 Flash TTS | Standardはテキスト入力$1/1M、音声出力$20/1M Batchは$0.50/$10 | 音声秒数をトークンへ換算し、通常とBatchを分ける |
| 画像出力 | モデルにより画像トークン単価、解像度別の1枚換算を表示 | 解像度・枚数・再生成回数を公式表で確認 |
| Context caching | 保存は$1.00/1M tokens・時間など、モデル別 | 保存時間とキャッシュヒットを月間で掛ける |
請求アカウントとデータの境界を決める
AI Studioで試すことと、Gemini APIの請求アカウントを作ることは別の操作です。Google AI ProやUltraの月額サブスクリプションを持っていても、APIのトークン請求やプロジェクト予算を自動で含むとは考えません。Paidへ移るときは、プロジェクト、APIキー、請求先、クォータ、アラートを分け、キーをブラウザへ直書きしません。Google Cloud契約や地域による利用可否、為替・税、支払い方法は管理画面に表示される条件を優先します。
無料枠のプロンプトが製品改善に使われる条件と、Paidのデータ利用条件は同一ではありません。顧客情報、未公開コード、個人情報は、Googleの利用規約、Gemini API追加利用規約、データ使用ページを確認してから入力します。ログ、保存期間、アクセス権、削除手順をチームの台帳に残します。
向く人、向かない人
| 向く人 | 別の方法を検討する人 |
|---|---|
| 入力・出力トークンと検索回数をログで管理できる | 固定月額だけで、利用量や上限を追跡したくない |
| Freeで試し、Standard/Batch/キャッシュを選びたい | 機密データの扱い、APIキー、請求担当を決められない |
| Google検索・Mapsや音声を同じ開発基盤で使いたい | 即時応答が必須なのにBatchやFlexを選ぼうとしている |
無料から有料APIへ進む手順
- Freeで代表データを測る: 入力、出力、思考トークン、Grounding、再送を記録します。
- モデルを選ぶ: Flashの速度・価格、Proの長文推論、TTS・画像の単位を用途別に分けます。
- 月間へ換算: 1日実行数とピークを掛け、StandardとBatchを別シートで試算します。
- データ条件を決める: Freeの改善利用条件、Paidの設定、ログとキーの権限を確認します。
- 公式料金ページで確定: モデル、方式、地域、税、請求アカウント、クォータを同じ日に再確認します。
公式料金と関連記事
最新価格はGemini API公式料金ページ、試作はGoogle AI Studio、規約・データ条件は料金ページからリンクされる公式資料を確認してください。生成AIの入力・出力確認は安全な業務利用チェック、APIを含むIT学習の順番はITスキルの学習ロードマップ、90日で試す計画は学び直し90日ロードマップも参照できます。
申込み前のCTA
まずAI StudioまたはFree枠で、代表的な入力のトークン数と検索回数を測ります。Paidへ進むときは、月間予算アラートとテスト用キーを分け、Standard・Batch・キャッシュの見積もりを公式料金ページで同じ日に確定してください。
本記事は2026年8月11日にGoogle AI for Developers公式ページで確認した公開情報の整理です。モデル、単価、無料枠、Batch・Flex・Priority、キャッシュ、Grounding、音声・画像、地域、税、データ利用、請求条件は変更されます。公式料金表と請求画面を最終確認してください。API利用による性能・費用削減・成果を保証するものではありません。

