Amazon Redshift料金比較|Provisioned・Serverless・RPU・保存・Spectrum

Amazon RedshiftのデータウェアハウスとRPU料金を表す分析基盤のイメージ ITスキル実務

Amazon Redshiftの料金比較で迷うのは、ProvisionedとServerlessが同じデータウェアハウスに見えるからです。Provisionedはノードを起動している時間、Serverlessはクエリを処理したRPU時間が中心になります。保存も別に計上され、S3を読むSpectrum、同時実行の追加容量、スナップショット、転送まで入れると、単純な「1時間いくら」では足りません。

2026年8月25日にAWS公式料金ページを確認したところ、Provisionedは0.543ドル/時から、Serverlessは1.50ドル/時からという価格例が掲載されています。ServerlessはRPU(Redshift Processing Unit)で処理能力を表し、4〜1,024 RPUの範囲でベース容量を設定できます。価格はリージョンとノードタイプで変わるため、ここではAWS公式の米国価格例を使います。

先に判断する基準
毎日ほぼ一定時間に分析するならProvisioned、クエリの波が大きく、停止時間を作りたいならServerlessが候補です。Serverlessにも60秒の最低課金、保存、スナップショット、転送があります。オンデマンドの安さだけでなく、利用時間と運用の手間を一緒に比べます。
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ProvisionedとServerlessの料金

項目 Provisioned Serverless
主な単位 ノード時間、Managed Storage RPU時間(秒単位、60秒最低)
公式の開始例 0.543ドル/時から 1.50ドル/時から
停止・アイドル Pause/Resume中は計算ノード課金を停止できる例 アイドル時は自動停止・スケール。最低容量や利用状態を確認
保存 Managed StorageをGB月で別計算 Managed Storage、スナップショットを別計算
予約・割引 Reserved Instance Serverless Reservations。1年・3年の条件を確認

ProvisionedのRGやRA3は、計算ノードとManaged Storageを独立して拡張できます。Serverlessは起動・停止や自動スケールをAWSが管理し、RPU時間で支払います。ServerlessのConcurrency ScalingやSpectrumの一部機能が含まれる一方、データ転送や機械学習、S3保存は別請求です。

Serverlessの計算例

公式の開始価格1.50ドル/時を、データウェアハウスが1日8時間、月22営業日動く構成に当てはめると、176時間×1.50=264ドル/月が計算上の下限目安です。実際はクエリに必要なRPU数で増え、起動時間や最低60秒、保存、スナップショット、転送が加わります。毎月730時間常時稼働なら1.50×730=1,095ドルで、Provisionedのノード構成と比較する意味が出てきます。

ServerlessではBase、Max RPU-Hours、MaxRPUを設定して予算を守れます。Maxを超える処理を許可するのか、遅延を受け入れるのかを決め、無制限の自動スケールにしないことが重要です。クエリが同時に増える時間だけ高いRPUを使うなら、平均ではなくピークの使い方を実測します。

Provisionedとストレージの計算

Provisionedはノード数×ノード単価×稼働時間です。RA3やRGのノードを2台、1台0.543ドル/時の価格例で720時間動かすと、2×0.543×720=781.92ドルです。開発環境を平日8時間だけ起動できれば、176時間で191.14ドルになり、停止運用の効果が見えます。実際のノードタイプの単価と東京リージョンの価格をAWS Pricing Calculatorで置き換えてください。

Managed Storageは計算ノードとは別に、保存したデータの時間平均で計上されます。公式例では100GBを15日、100TBを15日保持し、51,250GB月に換算、0.024ドル/GB月で1,230ドルという計算です。日々のデータ量が増える場合、月末容量だけでなく時間平均、スナップショット、複製先を見積もります。

Spectrum・同時実行・Redshift ML

Redshift SpectrumでS3上の外部データを読む場合、スキャン量は5ドル/TBの公式例で、10MB未満のクエリも最低10MBとして扱われます。4TBのテキストを列1つ読むと4TB全体をスキャンして20ドル、圧縮・Parquet・パーティションで10GBに絞れば0.05ドルという公式例です。Amazon S3料金、Glue Data Catalog、KMS、Redshift側の計算も別に加えます。

ProvisionedのConcurrency Scalingは、クラスターごとに最大1時間/日の無料クレジットを貯められる例があります。超過分は一時クラスターの秒単位課金です。Serverlessでは同時実行のための追加料金が別で発生しない説明がありますが、RPU使用量に反映されます。Redshift MLはSageMakerの無料枠後にトレーニングやS3の費用が発生するため、MAX_CELLSを設定して上限を決めます。

同じ分析用途の料金を考えるときは、Google BigQuery料金Snowflake料金と、データ転送・運用人員・既存AWS資産まで含めて比較します。単価の低い製品が、移行費用込みで安いとは限りません。

契約・停止・削除

Provisionedのオンデマンドは長期契約なしで始められます。Reserved InstanceやServerless Reservationsは、1年・3年の利用を確約してから購入するものです。クラスターを停止しても手動スナップショット、バックアップ、S3、Redshift MLの成果物は残ります。退役では、BIツール、ETL、アプリの接続先を切り替え、バックアップの保持期限を確認してから削除します。無料トライアルやServerlessの300ドルクレジットにも期限・適用条件があります。

データとセキュリティ

Redshiftには顧客データや個人情報が集まるため、VPC、暗号化、IAM、KMS、監査ログ、列レベルのアクセス、クロスアカウント共有を確認します。SpectrumでS3を読む場合は、RedshiftのIAMロール、S3バケットポリシー、Glueのメタデータ権限を分けます。クエリログに機密値が出ないよう、BIツールのパラメータとログ保持も見直してください。

よくある質問

Serverlessの1.50ドル/時で使えますか?

開始価格の例です。実際はベースRPU、処理量、リージョン、保存、スナップショットで変わります。1時間未満でも60秒の最低課金があります。

クラスターをPauseすれば完全に0円ですか?

計算ノードのオンデマンド課金は停止できる説明がありますが、バックアップや保存データ、転送などは残ります。

契約を止めるとデータも消えますか?

停止やクラスター削除と、スナップショット・S3・BI側のデータ削除は別操作です。保持要件と復元手順を先に確認します。

Redshiftの料金は、毎日の利用時間、クエリが読むデータ、保存期間の三つを分けると見通しが立ちます。計算資源を止められるか、データを圧縮・分割できるかを検証してから、予約や長期契約を選ぶのが安全です。

参照:Amazon Redshift pricingAmazon Redshift公式機能ページ(2026年8月25日確認)。価格は公式の米ドル例で、リージョン・ノード・データ転送・税で変わります。

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