Google Artifact Registry料金比較|保存・転送・Dockerイメージ・スキャン

Google Artifact Registryのコンテナイメージ保存と転送料金を表すレジストリのイメージ ITスキル実務

Google Artifact Registryは、コンテナイメージ、言語パッケージ、OSパッケージなどを保存して、Cloud RunやGKE、CI/CDから配布するリポジトリです。料金はリポジトリの数ではなく、保存しているアーティファクトの容量、リポジトリから外へ出るデータ、脆弱性スキャンの利用で決まります。古いDockerイメージをタグだけ外して残すと、開発者は忘れていてもストレージ料金は残ります。

2026年8月25日にGoogle Cloud公式料金ページを確認しました。Artifact Registryのストレージは請求アカウント全体で最初の0.5GiB月まで無料、超過分は0.000136986ドル/GiB時間、月換算の表示例で約0.10ドル/GiB月です。Google Cloudへの受信は無料で、同じロケーション内の転送も無料の例があります。別ロケーションへの転送は、米国・カナダ間0.01ドル/GiB、欧州内0.02ドル、アジア内0.05ドル、異なる大陸0.08ドル、オセアニアを含む転送0.15ドルの例です。

料金の要点
保存量を「圧縮後のイメージ」「タグ・マニフェスト」「パッケージの世代」まで含めて測ります。ランタイムと同じリージョンにリポジトリを置くと転送を抑えやすく、脆弱性スキャンを有効にする場合はArtifact Analysis側の料金とAPI有効化条件を確認します。
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Artifact Registryの料金比較

項目 課金基準 公式価格例
保存 アーティファクトのGiB月 請求アカウント0.5GiBまで無料、超過約0.10ドル/GiB月の換算例
同一ロケーション転送 Google Cloudサービスへの配布 同じロケーション、同一大陸の特定経路は無料の例
クロスリージョン転送 リポジトリから別リージョンへの配布 米国0.01、欧州0.02、アジア0.05ドル/GiBの例
インターネット送信 ローカルPCなどGoogle製品外への配布 Premium Tierのネットワーク料金に準拠
脆弱性スキャン 自動・オンデマンドスキャン Artifact Analysisの公式料金と有効化条件を確認
リポジトリ種別 Standard、Remote、Virtual Virtualは自身でアーティファクトを保存せず、上流側に課金

料金は個々のGoogle Cloudプロジェクトではなく請求アカウントに適用されます。複数プロジェクトでArtifact Registryを使っても、0.5GiBの無料枠を各プロジェクトで使えるとは限りません。会社の請求アカウントに開発・検証・本番がぶら下がるなら、全体の保存量を測ります。

イメージ保存の月額を計算する

請求アカウント全体でコンテナイメージを120GiB保存しているとします。無料0.5GiBを引いた119.5GiBに、月換算約0.10ドル/GiB月を掛けると、保存は概算11.95ドル/月です。公式ページの単価は時間表示なので、実際は日次の平均容量、料金表のリージョン、請求通貨を使います。イメージが1つ1GBでも、複数タグや世代、マニフェスト、未使用のベースイメージがあれば合計は増えます。

毎日10GBのビルド成果物を30世代保持すると、単純に300GBが積み上がる可能性があります。タグを上書きする運用でも、ダイジェストが別なら同じ容量が残るため、不要なダイジェストの削除と保持ポリシーをCI/CDに組み込みます。削除時は、Cloud Runのロールバック、GKEのデプロイ、SBOMや監査証跡に必要な世代を先に保護します。

転送費を計算する

アジアのリポジトリから別のアジアリージョンへ月500GiBを配布する例では、0.05ドル/GiBの例を使うと約25ドルです。東京のリポジトリから同じ東京リージョンのGKEやCloud Runへ配布する場合は、公式の同一ロケーション無料の扱いが候補になります。リポジトリとランタイムの地域を意図的に揃えることで、レイテンシーと転送費を抑えられます。

開発者のPCへイメージをダウンロードする場合は、インターネット送信のPremium Tier料金が別です。海外拠点へ配布するなら、イメージを各地域に複製して転送を一度にするか、単一リポジトリから毎回送るかを比較します。複製は保存量と管理面を増やすため、更新頻度、利用者、障害時の切り替えを含めて計算します。

脆弱性スキャンとCI/CD

Artifact Registryの自動脆弱性スキャンやオンデマンドスキャンは、Container Scanning APIやOn-Demand Scanning APIを有効にした場合に課金される説明があります。スキャンの単価はリポジトリ種別やArtifact Analysisの現行料金を確認し、すべての一時イメージを毎回スキャンするのか、本番昇格対象だけをスキャンするのかを決めます。料金を理由にスキャンを無効にするのではなく、対象とタイミングを設計します。

Dockerのライセンスやレジストリ料金と混同しないよう、Docker料金比較は開発者向け契約の比較として、Artifact Registryは保存・転送・スキャンとして整理します。Cloud RunやGKEへ配布する場合は、Cloud Run料金GKE料金の実行費も含めます。ビルド工程はCloud Build料金と合わせて、イメージの作成・保存・配布を一つのパイプラインで見積もってください。

契約・停止・削除

Artifact Registryは従量課金で、リポジトリを作っただけの長期契約を前提にしません。リポジトリを削除すると保存アーティファクトも失われるため、ロールバック、監査、サプライチェーン証跡を確認します。Virtual repositoryを削除しても上流のStandardやRemoteの保存料金は変わらないことがあります。Remote repositoryのキャッシュを消す場合は、再取得時の転送とビルド遅延も評価します。

データ・セキュリティ

リポジトリにはアプリの秘密情報が誤って埋め込まれやすいため、Dockerfile、ビルドログ、環境変数、イメージレイヤーを検査します。IAMはpush・pull・管理を分け、CIサービスアカウントの書き込み先を限定します。VPC Service Controls、顧客管理暗号鍵、Binary Authorization、署名・SBOMの検証を要件に応じて組み合わせ、公開リポジトリと本番リポジトリを混ぜないでください。

よくある質問

0.5GiB無料はリポジトリごとですか?

公式ページでは請求アカウントに対する無料枠として説明されています。複数プロジェクトの合算と請求アカウントを確認してください。

同じリージョンなら必ず転送無料ですか?

公式表の条件に合う経路では無料の例がありますが、宛先、ロケーション、ネットワーク経路、インターネット送信で変わります。

古いイメージを自動削除してよいですか?

ロールバック、監査、SBOM、脆弱性対応の保持期間を決めた上で、未参照のダイジェストを段階的に削除します。

Artifact Registryの料金は、保存量が少ないうちは小さく見えます。ビルド回数と世代数が増えたとき、保存・転送・スキャンのどれが増えたかを追える運用にしておくと、開発速度を落とさずに不要なアーティファクトを整理できます。

参照:Google Cloud Artifact Registry pricingArtifact Analysis公式料金(2026年8月25日確認)。価格は公式の米ドル例で、請求アカウント・リージョン・転送・スキャンで変動します。

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