Google Cloud Logging料金比較|取り込み・保持・Vended Logs・エクスポート

Google Cloud Loggingのログ取り込み・保持料金を表すクラウド監視のイメージ ITスキル実務

Google Cloud Loggingの料金は、ログを出したサービスの料金に含まれるとは限りません。Cloud Loggingへストリーミングしたログ量、30日を超えて保持する量、VPC Flow Logsなどのvended network logs、転送先の保存費用を分けて考えます。Log Analyticsを使ってSQL検索しても追加料金がない範囲はありますが、ログを別のバケットやプロジェクトへ複製すれば、保存場所ごとに課金が発生します。

2026年8月25日にGoogle Cloud公式Observability料金ページを確認しました。通常ログの取り込み・インデックス・分析用ストレージは0.50ドル/GiBで、プロジェクトごとに最初の50GiB/月が無料。vended network logsは0.25ドル/GiB、デフォルト保持期間の30日を超えたログは0.01ドル/GiB月という例です。ログのルーティング、Log Analyticsへのアップグレード、SQLクエリはLogging自体の追加料金がない説明ですが、宛先サービスの料金は別です。

見積もりの基本
プロジェクトごとのログ取り込みGiB、vendedログ、30日超の保持GiB、ログバケット数、ルーティング先を分けます。Cloud Storage、BigQuery、Pub/Subなどへエクスポートする場合は、送信先の保存・クエリ・転送費用も合算してください。
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Cloud Loggingの料金項目

項目 課金の基準 公式の価格例
通常ログの保存 ログバケットへストリーミングした実データ量 0.50ドル/GiB。プロジェクトごと50GiB/月無料
Vended network logs VPC Flow Logs、Firewall Rules Logging等の量 0.25ドル/GiB。通常ログの無料枠対象外の例
長期保持 デフォルト30日を超える保持量 0.01ドル/GiB月。標準保持期間は追加なし
Log Router ログを転送する処理 Loggingの追加料金なし。宛先は別
Log Analytics ログバケットのSQL分析 アップグレード・SQLクエリは追加なしの説明
必須ログバケット 監査等の固定保持 400日保持のRequired bucketは保存追加なしの説明

料金の対象となるログ量は、インデックス後の見た目のサイズではなく、ストリーミングされたログエントリの実サイズを基準にします。_Defaultとユーザー定義バケットへ同じログを複数ルーティングすると、保存したバケットごとに量が計上される可能性があります。ログを複製する意味があるか、ルーティング条件で先に絞ります。

取り込みと保持を計算する

1プロジェクトで通常ログを月100GiB取り込み、_Defaultまたはユーザー定義バケットへ保存する例を考えます。50GiBの無料枠を引くと50GiBが課金対象、0.50ドル/GiBで25ドル/月です。そのうち30日を超えて100GiBを保持するなら、長期保持の目安は100×0.01=1ドル/月が加わります。実際の保存対象と、ログのデフォルト保持・カスタム保持を分けて確認します。

VPC Flow Logsを月200GiB追加で有効にすると、200×0.25=50ドルの例です。通常ログの50GiB無料枠を使い切っているかに関係なく、vended network logsには無料枠がない説明があります。ネットワーク調査の期間だけ有効にし、重要なサブネットや拒否ログに限定する設計を検討します。削りすぎるとセキュリティ調査ができないため、保存期間と検知目的を先に決めます。

ルーティングと別サービスの費用

Log Router自体に追加料金がなくても、Cloud Storageへエクスポートすればバケットの保存・操作・取得、BigQueryへ送ればデータ保存・クエリ、Pub/Subへ送ればメッセージ配信の料金が発生します。Cloud Storage料金BigQuery料金Pub/Sub料金を宛先ごとに並べます。

DataflowのジョブログをLoggingへ送る場合は、Dataflow料金のワーカー費用とは別にログ量を見積もります。毎回すべてのログをBigQueryへ送るのではなく、監査用・障害用・分析用に分け、SQLで使うログだけをエクスポートすると、保存とクエリを制御しやすくなります。

Cloud LoggingとCloud Monitoringの違い

Cloud Loggingはログを保存・検索し、Cloud Monitoringはメトリクス・アラートを扱います。Monitoringのバイト取り込み、Prometheusサンプル、API読み取り、Uptime Checkは別表です。ログベースメトリクスを作る場合は、両方を見積もります。

アラームを増やせば安全になるとは限りません。重要なSLO、セキュリティイベント、バッチ失敗などに絞り、対応者と期限を決めます。ログを増やすだけでは、ノイズと請求が増えることがあります。

コスト管理のチェックリスト

  • プロジェクト、環境、サービス、ログ種別ごとに一日のGiBを測定します。
  • DEBUGやリクエスト本文を本番へ出さず、アプリ側でマスキングします。
  • ログバケットの保持期間、除外フィルタ、ルーティング先、コピー数を棚卸しします。
  • ログベースメトリクス、アラート、Log Analyticsの利用目的と所有者をタグ化します。
  • 月50GiBの無料枠を前提にせず、急増時のBudget通知とログ量上限を設定します。

費用が増えたときに、ログの発生源と保存先を追えることが大切です。請求アカウントの合計だけでなく、プロジェクトとバケットの内訳を記録します。

契約・停止・削除

Cloud Loggingは従量課金で、ログを出すサービスを停止すれば新規取り込みも減ります。ただしRequired bucketや既存ログ、エクスポート先、監査ログは残ります。ログバケットを削除・保持期間変更する前に、法令・契約・事故調査の要件を確認します。Required bucketは変更できない項目があり、無理に削除する対象ではありません。プロジェクトを閉じる場合も、BigQuery・Cloud Storageへコピーした履歴は別に整理します。

データ・セキュリティ

ログに個人情報、Authorizationヘッダー、メール本文、APIキーが混ざらないよう、アプリやエージェントでマスキングします。ログバケットのIAM、CMEK、Log Routerのサービスアカウント、クロスプロジェクトの権限を分け、管理者が自由に保持期間を変更できないようにします。Security Command Centerや監査ログと連携する場合は、検知に必要なログを除外しないようルールをレビューしてください。

よくある質問

Log AnalyticsのSQL検索は無料ですか?

公式料金ページでは、ログバケットのLog AnalyticsアップグレードとSQLクエリに追加料金がない説明があります。宛先へルーティングしたデータや別サービスのクエリ費用は別です。

Cloud Loggingはプロジェクト単位で50GiB無料ですか?

通常ログの無料割り当てはプロジェクトごとの月間量として説明されています。請求アカウントと複数プロジェクトの構成を公式条件で確認します。

ログを長く保存するといくらですか?

標準保持期間を超える量は0.01ドル/GiB月の例です。バケット、ログ種別、保持期間、複製数によって計算してください。

Cloud Loggingの費用を管理するには、削除するログを探す前に、残すべき証拠と分析に必要なデータを分けます。発生量、保存先、保持日数、通知の責任者をつなげると、監視の価値を落とさずに請求の増加を説明できます。

参照:Google Cloud Observability pricing(Cloud Logging公式料金、2026年8月25日確認)。価格は公式の米ドル例で、ログ量・保持・プロジェクト・転送先で変動します。

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