対象: AWSでHTTP API・REST API・WebSocket APIを公開し、アクセス数と転送量から月額を見積もりたい人
この記事の要点: APIタイプ別の課金単位、無料利用枠、データ転送・キャッシュ・PrivateLink・Lambdaの追加費用、上限管理と解約手順を公式情報で整理する
公開情報整理: AWS公式API Gateway Pricing・FAQを2026年8月12日に確認
注意: AWSの料金はAPIタイプ、リージョン、利用量、データ転送、他サービス、税で変わります。固定の円額は断定せず、AWS Pricing Calculatorと請求画面を優先します。
APIを一つ公開するだけなら、API Gatewayは「使った分だけ」と聞いて安心します。ところがHTTP APIとREST APIでは単価が違い、WebSocketはメッセージと接続分数、キャッシュは時間単位で加算されます。無料枠を超える原因がアクセス数なのか、返却データなのか、LambdaやCloudWatchなのかを分けて見ないと、請求書の数字を説明できません。
2026年8月12日にAmazon API Gateway公式料金ページと公式FAQを確認しました。料金ページは米国リージョンの例を含み、実際の請求は選択したリージョン、通貨、税、AWSアカウントの契約条件で変わります。この記事はAWSを利用した体験談、構築時間、可用性、売上の保証ではありません。
APIタイプ別に課金単位を分ける
| APIタイプ | 主な課金単位 | 公式料金ページの例 | 一緒に確認する費用 |
|---|---|---|---|
| HTTP API | 受信したAPIコール数+データ転送アウト | 最初の3億リクエストは1百万件あたり1ドル、次の階層は0.90ドルの例 | Lambda、外部転送、ログ |
| REST API | APIコール数+データ転送アウト | 米国例で最初の1千万件まで1百万件あたり3.50ドル | キャッシュの時間料金、PrivateLink |
| WebSocket API | メッセージ数+接続分数 | メッセージは32KB単位で計測 | 接続時間、バックエンド、データ転送 |
| Private API | REST APIのコール数 | API Gatewayのデータ転送アウトは対象外 | VPCエンドポイント、AWS PrivateLink |
| API Gateway Portals | PortalProductsの月額 | ポータルごとに10製品・40エンドポイントを含む表示 | 追加PortalProducts、日割り |
HTTP APIは機能を絞った公開API、REST APIは認証・変換・ステージなどの管理を重視するAPIで使い分けます。単価だけでHTTP APIを選ぶのではなく、必要な認証、変換、監視、バックエンドとの契約を先に置きます。WebSocketの33KBメッセージは2件として数えられるため、チャットやIoTでは平均サイズを測ることが入口です。
無料枠は「新規AWSアカウント」と期間を確認
AWS公式料金ページの無料利用枠は、REST APIが月100万コール、HTTP APIが月100万コール、WebSocketが月100万メッセージと75万接続分数です。新規AWS顧客向けで、サインアップから最大12か月という条件があります。2025年7月15日以降に作成した新規顧客には最大200ドルのFree Tierクレジットが案内されていますが、対象サービス、利用期限、残高はアカウント画面で確認します。
無料枠はAPI Gatewayだけの請求をゼロにする仕組みではありません。APIが呼び出すLambdaのリクエスト・実行時間、CloudWatchのメトリクス・ログ、S3やデータベース、外部へのデータ転送は別サービスの料金です。開発用アカウントでも、請求アラームと予算を先に設定し、テストが無限ループしないようレート制限を置きます。
転送・キャッシュ・PrivateLinkで数字が動く
| 費用の要素 | 計算の見方 | 先に測るもの |
|---|---|---|
| APIコール | 受信リクエスト、またはWebSocketのメッセージ数 | 月間呼び出し、再試行、エラー再送 |
| データ転送アウト | レスポンスの総量×リージョンの転送単価 | 平均レスポンスサイズ、画像・動画の有無 |
| RESTキャッシュ | 選択したキャッシュサイズ×稼働時間 | キャッシュの容量、TTL、無効化頻度 |
| Private API | VPCエンドポイントのAZ時間+データ処理 | AZ数、エンドポイント時間、内部転送量 |
| 周辺サービス | Lambda、CloudWatch、認証、DBの各料金 | 呼び出し先、ログ保持、DBの稼働時間 |
公式FAQは、キャッシュから返したレスポンスもAPIコールとして課金されると説明しています。キャッシュはバックエンドの負荷を下げられても、API Gatewayの呼び出しを無料にする機能ではありません。キャッシュサイズを大きくする前に、TTL、キー、無効化の運用と、データが古くなるリスクを確認します。
向く人・まだ早い人
| 向く可能性がある人 | 先に別の方法を検討する人 |
|---|---|
| リクエスト、転送量、再試行をメトリクスで測れる | アクセス数だけで月額を断定したい |
| HTTP・REST・WebSocketの機能要件を比較できる | REST APIの全機能を使う必要がないのに高機能だけを選ぶ |
| Lambda、CloudWatch、DBを含めて予算を組める | API Gatewayだけの無料枠で本番運用できると思っている |
| PrivateLinkやキャッシュのAZ・TTLを管理できる | Private APIを作れば追加費用がないと考えている |
申込み前の見積もり手順
- APIタイプ、リージョン、認証、バックエンドを一つの構成表にする。
- 月間リクエスト、平均リクエスト・レスポンスサイズ、再試行率、WebSocket接続時間を測る。
- 無料枠を適用できるアカウントか、Free Tierクレジットの期限と残高を確認する。
- API Gateway、Lambda、CloudWatch、データベース、転送、PrivateLink、キャッシュを同じ月の予算に入れる。
- AWS Pricing CalculatorとBilling画面で、税・リージョン・契約割引・予算アラームを保存する。
停止・削除・請求の注意
APIを使わない月でも、REST APIのキャッシュ、VPCエンドポイント、ログ、バックエンドのリソースが残っていれば料金が発生します。検証が終わったらステージ、カスタムドメイン、キャッシュ、PrivateLink、Lambda、CloudWatchログの保持を棚卸しし、削除前に必要な定義とログをエクスポートします。請求はAPI Gateway単体ではなくAWSアカウント全体で確認してください。
公式CTA: API Gateway公式料金ページでHTTP・REST・WebSocketの課金単位と無料枠を確認し、ダミーAPIを一つだけ作ります。継続する場合はAWS Pricing CalculatorとBillingの予算アラームで、リクエスト・転送・周辺サービスを含む見積もりを保存してください。
次に読む
- Azure Functionsの料金比較:実行時間・メモリ・無料枠を比べる
- AWS SAA受験料と学習費用:AWSを学ぶための費用を整理する
- Snowflake料金比較:データ基盤のコンピュート・転送費用を確認する
- Databricks料金比較:クラウド従量課金の見積もり軸を作る
公式情報
- Amazon API Gateway公式料金(APIタイプ、無料枠、料金例)
- Amazon API Gateway公式FAQ(請求、キャッシュ、WebSocket)
- AWS Pricing Calculator(リージョン・サービスを含む見積もり)
API Gatewayの費用は、APIを作った数ではなく、コール、メッセージ、接続時間、転送、キャッシュ、周辺サービスの合計で決まります。無料枠で小さなAPIを測り、HTTP・REST・WebSocketの要件を固定し、予算アラームを設定してから本番へ進む。表示価格、税、無料枠、契約条件は変わるため、最終判断は対象リージョンのAWS料金ページと請求画面を優先してください。
このテーマを詳しく確認する
料金・機能・契約条件を一度に決めず、必要な論点から確認できる関連ガイドです。各記事の確認日と公式リンクを確かめ、現在の申込画面を最終判断にしてください。
HTTP APIとREST APIの差を先に計算する
API Gatewayは種類によってリクエスト単価と使える機能が異なります。認証、変換、キャッシュなどREST API固有の要件がなければ、HTTP APIとの費用差が大きくなる場合があります。
HTTP APIとREST APIの料金差を利用量別に比較すると、移行や新規構築の判断がしやすくなります。

