Azureデータ転送料金|インターネット・リージョン間・Front Door比較

Azureのインターネット・リージョン間・専用経路の転送料金を比較するイメージ ITスキル実務

確認日: 2026年8月28日
対象: Azureのインターネット送信、リージョン間転送、CDN・Front Door・ExpressRouteを比較する人
注意: Azureの表示価格は米ドルを基準にした推定で、契約、為替、リージョン、経路、通貨で変わります。日本の請求額はAzure料金計算ツールを最終確認に使ってください。

Azureのデータ転送は、保存や仮想マシンの料金表とは別の場所にあります。しかも「外へ出たGB」だけでは足りません。Azureデータセンターからインターネットへ出るのか、同じ可用性ゾーンなのか、アジアの別リージョンなのか、CDNやFront Doorへ渡すのかで、無料条件と単価が変わります。通信経路を一つずつ切り分けると、予算の見え方が変わります。

スポンサーリンク

公式ページの無料条件を押さえる

経路 公式の表示 費用の扱い
Azureへデータを入力 Data Transfer Inは無料 送信元のサービスや専用回線は別
同じ可用性ゾーン内 データ転送無料 リージョン・ゾーンの構成を確認
AzureからAzure CDNへ 特定条件でAzure originからCDNへの転送無料 CDNのエッジ送信・リクエストは別
AzureからFront Door Standard/Premiumへ Azure originからの転送無料表示 Front Doorの処理・配信費は別
インターネット送信 送信元大陸と月間階層で課金 最初の100GB/月無料条件を確認

入力が無料でも、受信したサービスのコンピューティング、保存、書き込み、監視が無料になるわけではありません。CDNやFront Doorを使えば転送行が減ることがありますが、配信側の料金が消えるわけでもありません。無料という言葉の前後にあるサービスを同じ見積もりへ入れます。

アジアからのインターネット送信を計算する

Azure公式Bandwidth料金ページでは、アジア(中国を除く)から任意の宛先へのPremium Global Network経由のインターネット送信について、最初の100GB/月を無料、次の10TBを0.12ドル/GBと表示しています。Routing preferenceのtransit ISP network経由では、最初の100GBが無料、次の10TBが0.11ドル/GBと表示されます。これらは米ドルの公式表示で、契約通貨の請求額ではありません。

月500GBを日本のAzureリージョンからインターネットへ送る例では、課金対象は500−100=400GBです。Premium Global Networkなら400×0.12=48ドル、Routing preferenceなら400×0.11=44ドルです。ここに送信元サービス、CDN、TLS終端、ログ、税を加えます。経路を変えると単価は下がっても、性能、可用性、運用条件が変わるため、速度測定とセキュリティ確認を先に行います。

月15TBの場合は、次の10TBだけに単価を掛けるのではなく、最初の100GB、次の10TB、その次の階層に分けます。公式ページは500TB超について問い合わせと記載しています。大容量配信は、単価表の階層、CDNキャッシュ率、契約割引をAzure Pricing Calculatorで再現します。

リージョン間転送の単価を見る

Azure公式ページは、同一大陸内のリージョン間転送について、北米内・欧州内を0.02ドル/GB、アジア内・オセアニア内・中東アフリカ内を0.08ドル/GBと表示しています。大陸間では、北米・欧州から他大陸が0.05ドル/GB、アジア・オセアニア・アフリカから他大陸が0.08ドル/GB、南米から他大陸が0.16ドル/GBです。適用条件と転送方向を公式表で確認します。

東京から東日本へ1,000GBを複製する場合、同一リージョンか別リージョンかをまず確定します。別のアジアリージョンと判定され、0.08ドル/GBを仮に適用すると80ドルです。これは公式表にある地域間の例を使った算数で、個別サービスの例外や契約割引を含みません。ストレージの複製、データベースのレプリカ、バックアップの保存費も別に加えます。

同一リージョンに配置したつもりでも、可用性ゾーン、パブリックIP、NAT Gateway、Private Linkを経由すると別の料金が発生することがあります。アプリケーション、ストレージ、データベース、監視のリージョンとゾーンを一覧にし、送受信の両端へ課金主体を書きます。

CDNとFront Doorで経路を比較する

静的ファイルや動画を直接Azureから配ると、インターネット送信のGB階層がそのまま効きます。CDNやFront Doorでは、オリジンからエッジへの特定転送無料条件がある一方、エッジから利用者への配信、リクエスト、ルール、WAF、キャッシュ無効化などが別料金です。オリジン転送を減らすだけでなく、キャッシュヒット率と削除頻度を測ります。

月1TBを配るWebサイトで、キャッシュヒット率が90%ならオリジンから取得するデータを100GB程度に抑えられる可能性があります。直接配信なら1,024GBを送信式へ入れ、Front Door経由ならオリジン送信100GB、Front Door配信1,024GB、リクエストとルール処理を別行にします。キャッシュされる内容と署名URLの期限によって結果は変わるため、ログを基に数字を更新します。Azure Front Door料金Blobアクセス層料金S3転送料金を同じ経路表で比較できます。

ExpressRouteと専用経路の扱い

オンプレミスとAzureをExpressRouteで接続する場合、回線ポート、プラン、ピアリング、送信データなどが別に課金されます。ExpressRouteの料金ページでは、メータリングされたData planで入力は無料、出力を規定単価で請求する仕組みが示されています。専用回線へ変えればインターネット転送費が完全になくなると決めつけず、ポートと出力を一緒に試算します。

同じデータでも、VPN、ExpressRoute、Private Link、NAT Gatewayでは、課金主体と経路が違います。暗号化、帯域、冗長化、障害時の迂回を要件にし、料金だけで経路を選ばないようにします。大きなバックアップは、時間帯、圧縮、増分、保持日数を変える方が、専用回線の追加より効果がある場合もあります。

データ、権限、漏えい対策

転送量を下げるために、ストレージやデータベースを公開する必要はありません。Microsoft Entra ID、Managed Identity、Private Endpoint、NSG、Firewall、TLS、SASの期限を確認します。匿名URLや長期SASは、転送費の増加だけでなく、意図しない大量ダウンロードを生みます。ログへ個人情報やアクセストークンを記録しないことも重要です。

Front Door・CDN・ストレージのログは、別のLog AnalyticsやStorageへ送ると保存・取り込み・転送の費用が増えます。監査要件に必要なログ種別と保持期間を決め、管理者、閲覧者、削除者を分けます。バックアップのリージョンと暗号化キーの所在を記録し、停止時にも復元できる状態を維持します。

契約・停止・請求確認

  • 送信元大陸、宛先、リージョン、ゾーン、経路を図にする
  • 入力、同一ゾーン、CDN、Front Door、インターネット、リージョン間を別行で計算する
  • 最初の100GB、10TB階層、契約割引、税、為替を公式ページで確認する
  • キャッシュ、バックアップ、ログ、NAT、Private Link、ExpressRouteを周辺費として足す
  • 配信停止後のDNS、CDNキャッシュ、署名URL、ログ、レプリカを確認し、翌月請求を見る

Azure公式Bandwidth料金Microsoft公式コスト管理ガイドで、見積もりの単位と契約上の注意を確認します。データ転送は削る対象ではなく、信頼できる経路へ置く費用です。どのGBがどこへ出たかを説明できる表を残せば、無料条件と安全性を同時に確認できます。

参照:Azure公式Bandwidth料金Azure公式ExpressRoute料金(2026年8月28日確認)。料金は地域、契約、経路、月間階層で変動します。

タイトルとURLをコピーしました